かつおの庶民派投資ブログ

底辺投資家かつおの投資体験を綴っていきます。 ふつうの生活者目線で、投資未経験・初心者の方 のお役に立てる情報を発信してまいります。

【初心者向け】はじめて投資をする時に知っておきたいこと(後編)

こんにちは。かつおです。投資をこれからはじめてみようとお考えの方に向けて、前回記事でステップ2として、リスク資産の配分(アセットアロケーション)について解説いたしました。今回は、ステップ3として、決めた資産配分に従い金融商品を買うプロセスについて解説いたします。(経験者の方はスルーしてください。)また、前回記事のリスク資産配分の決め方を補足する内容も含まれています。

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決めた資産配分に必要な投資信託を探す

 資産配分を決めたら、各資産の役割を担わせる投資信託を選びましょう。ちなみに、国内における公募投信はいったいどれくらいあるのでしょうか。なんと、2018年9月末時点で、6,128本!(出所:一般社団法人 投資信託協会)です。すごい数だと思われませんか?。こんなにもたくさんある中から、どう選べばいいのでしょうか。実は、ポイントさえ押さえておけば、自ずと善し悪しがわかるようになります。そのポイントは以下の3つです。

【商品を見るとき押さえておくべきポイント】
①低コストであること
投資信託保有時に継続的に発生する信託報酬が低いこと、販売手数料がないものを選びましょう。購入しただけで、一律3%程度、初回に控除されてしまうものもあります。100万円購入したら、実際は97万円分しか購入できていないということ。マイナスからのスタートです。投資の世界では、必ずしも手数料が高い投資信託ほどパフォーマンスがよいとは限りません。市場平均に連動するインデックス型ファド(低コスト)に劣後するものもざらにあります。一般的に、生活者目線では、高価なものほど、比例して品質がよいと思いがちですが、投資商品に限っては、そうとも言えないケースが多いのが実情です。
 そのため、投資家側が唯一コントロールできるものである「コスト」については、敏感になりましょう。最近のインデックス型ファンド(株価指数に連動するファンド)であれば、信託報酬が0.5%を下回るものが多くあります。ひとつの目安として、信託報酬が1%を超えてくるものは、高い部類だと認識するのが無難でしょう。高コストな投信は、見合うだけの高リターンが継続して発生しているか?と疑ってかかるのが賢明です。
 
②純資産規模が大きいこと
 投資信託は、投資家から集めたお金を運用会社が運用してくれる仕組みですが、この集まっているお金の規模を見てください。100億円程度がひとつの目安となります。あまりにも少ないと安定した運用が、運用会社側ができず、また、最悪の場合ファンド自体が繰上げ償還される可能性が高まります。

③資金流入が安定していること
 純資産規模と関係しますが、毎月そのファンドに安定的に投資家から資金流入があるかを見て下さい。資金流出が多いファンドであると、運用者会社側は解約に対応するために、現金化作業に追われてしまい、まともな運用ができなくなる恐れがあります。また、いずれは資産規模が縮小し、効率的な運用ができないばかりか、自分の保有している投資信託が、繰上げ償還になったらたまりません。なお、各ファンドの資金流出入の状況はそのファンドの月次レポートや、モーニングスター社のサイトで調べることができます。

具体的な商品の選び方

 さて、続いて具体的な商品を選ぶプロセスについて解説していきます。この項では、具体的な金融商品名が表示されてきますが、管理人がこれら商品の購入を勧めるものではありません。あくまでも一例として取り上げておりますので、予めご了承下さい。
 なお、ここで前提条件としては、年金積立金管理運用独立行政法人(以下「GPIF」と表記)の基本ポートフォリオ(2018年10月21日現在)を参考に、資産配分を決めたと仮定して、話を進めます。株式50%、債券50%が基本配分となっています。株式は、国内株式と外国株式が半々となっております。債券は、国内債券割合が高めになっています。
【GPIF参考資産配分】
出所:GPIFホームページ(https://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html)公開情報に基づき管理人にて円グラフを作成。]
GPIFモデルポートフォリオ円グラフ
















なお、この外国株式部分は、「MSCI オール・カントリー・ワールド (ACWI) 除く日本」をベンチマークとするとありますので、新興国株式が含まれていることになります。「MSCI オール・カントリー・ワールド  (ACWI) 除く日本」における新興国比率は約12%となるため、外国株式25%は先進国22%、新興国3%の内訳となると推定できます。
 そこで、国内株式(25%)、先進国株式(22%)、新興国株式(3%)、国内債券(35%)、先進国債券(15%)の5つの資産クラスに投資する、5つの投資信託を選ぶ必要ありということになります(バランス型ファンドが自分の構築したい資産配分に近ければそれ一本ですませるという手もありです)。
 次に、ネット証券や投資ブログ等の評判等を参考にしながら、投資信託を探してみます。なるべく「低コストなもの」というのを優先条件として選ぶと仮定します。最近では、低コストなインデックスファンドが、多数発売されておりが、三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slimシリーズが、選択肢として考えられます。eMAXIS Slimシリーズは、業界最低水準の信託報酬を目指すという商品設計となっているため、他社が値下げをすれば追随します。ですので、eMAXIS Slimシリーズを候補として選んでおけば、他社側の値下げがあっても、乗り換えとかに悩まなくてもすみそうです。
 そこで、購入する商品としては、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim先進国株式インデックス、eMAXIS Slim新興国株式インデックス、eMAXIS Slim国内債券インデックス、eMAXIS Slim先進国債券インデックスの5つが候補としてよさそうだ、というような判断が下せそうです(あくまでも選び方の一例です。上記商品の購入を推奨するものではありません。)。このように進めてくると、自分に必要な商品を取り扱っていることが、証券会社を選ぶ時の前提条件にもなってきます。
 ここで、外部サイトのもっとお金の話がしたい」様が無料公開されている、アセットアロケーション(資産配分)ツールをダウンロードして、この商品構築したときのリスク、リターンコストを計算してみたので紹介いたします。この図から、GPIF参考モデルは比較的、安定運用を目指していることが推察されます。リターンを高めたい場合は、株式比率を上げて試算してみるといいでしょう。
GPIFモデルの資産配分のリスクとリターン円グラフ

















なお、このツールの使い方を詳しく知りたい方や
ダウンロードされたい方は、もっとお金の話がしたい」様のサイトをご訪問下さい。大変ためになるサイト及びツールです。このツールでは、組んだアセットアロケーションと株式等の各単体資産とが、リターンとリスク軸でポジションニングされるマップもついていますので、いろいろさわって、組み合わせを検討してみてください。

資金投入方法について

 ここまでで、ひととおりのプロセスについて説明いたしましたが、最後のポイントについて少し補足説明をいたします。資金の投入方法についてです。毎月の給料から一定額から積み立てることを選択した場合は、あまり躊躇せず行動に移せると思いますが、既にある手元資金を投資に回す場合は注意してほしいことがあります。それは、一括で購入するのか、資金を分割して期間を分散させて購入するかのを慎重に考えていただきたいということです。
 株式は非常に値動きが激しいですから、それまで投資をしたことがない方が数百万円単位で一括購入してしまうと、日々の変動がストレスに感じられると思います。また、購入直後に市場調整、暴落といったことがないとも限りません。そんな時、マイナス評価額に耐えるのはきついと思います。時間分散の考え方に従い、例えば1年、2年、3年などの一定期間に分け、ゆっくり資金投入していくという方法もあります。市場は常に右肩上がりとは限らず、上昇・下降を繰り返しますから、そのあたりのご判断はご自身のリスク許容度に応じて選択してください。もちろん、2017年のように上昇相場で一括購入の方がメリットが出た年もあったことも事実ですが、個人的な経験則から時間分散させた方が心理的に負担が少ないと思います。

まとめ

 いかがでしたでしょうか?投資のはじめ方について、一例として国際分散投資の考え方に基づき3編にわたり解説をいたしました。今後は、ご自身で勉強や情報収集を継続しながら、自分なりの投資スタイルを確立していただければと思います。正直なところ、最初に決めた投資方針や資産配分が変更したくなることはよくあります。まずは、やけどしない程度のごく少額からはじめてみてみることが賢明だと思います。いやになれば、やめれますから。
 また、投資を開始された後は、予め決めた資産配分から比率がくずれていないかを年に1回程度チェックしてみてください。例えば、株価が上がりすぎていれば、資産配分の株式比率が増え、当初想定したリスクよりも、その時の方がリスクが大きくなっているはずです。その場合、高くなった資産側を売却し相対的に安くなっている資産側を購入し比率を元に戻す「リバランス」をすることが良いといわれています。リバランスは、当初の資産配分に戻してリスクをコントロールしようとする行為です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 
 

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