かつおの庶民派投資ブログ

底辺投資家かつおの投資体験を綴っていきます。 ふつうの生活者目線で、投資未経験・初心者の方 のお役に立てる情報を発信してまいります。

【個別銘柄分析】イオン株購入を検討中の方へ業績についてご紹介

こんにちわ。かつおです。本日は、イオンから2018年度の中間配当をいただきましたので、その内容のご報告と、業績・財務分析的なことをしてみましたので、記事にしてご紹介いたします。イオン(証券コード8267)は、2月決算会社ですので、事業年度の期間は3月~2月がとなります。中間決算は8月、期末決算は2月です。 (本記事で使用されているデータはイオンIRサイトに公開されているダウンロード用データを元に管理人にてグラフ、表を作成。)

1.今期の中間配当

 中間報告と記載された封筒が届き、中には「配当金計算書」と「中間報告書」が同封されていました。今期の中間配当は、1株当たり17円となっており、期末予想配当も17円ということで、当期は34円が予想されています。前期の年間配当が、1株当たり30円でしたので、増配予定ということになります。最近は、イオンも業績が回復基調にあるとのことで、経済紙等でも一時、記事となっていた記憶があります。

 さて、株価の方はというと、2018年10月26日の終値は2,549.5円/1株となっており、ここ最近アップダウンを繰り返しておりますが、1年前の同日では1,724円/1株 2年前の同日で1,482円/1株となっており、2年間の間で、業績の改善基調もあり上昇してきています。2年前に買われた方は、約70%の上昇ということなりますので、その頃に購入しホールドし続けた投資家は報われたことになりますね。ただ、リーマンショック前に購入された方は、やっと回復したに過ぎずやれやれといったところでしょうか。
 
 なお、管理人の場合は、リーマンショック後からアベノミクスが開始されるまでの、株価が非常に低迷していた時期に、1,100円/株ぐらいで、100株だけ偶然購入していました。奥さんから優待が欲しいから買えと命令されたという理由だけです。単なる偶然で、イオンの財務状況がどうかとか今後の展望がどうなるかなど全く考えずに購入していました。今思えば、もっと購入しておけばよかったということですが、投資の世界で「タラれば」は無意味ですね。私は運がよかっただけです。しかも、1,600円になった時にいったん利確したのが、奥さんにバレすぐ買い戻したりしてました。なので、今の取得価格は1,600円程度のままで止まってます。
 
 そこで、今回を機にちゃんと業績チェックでもしてみるかと思い、業績推移やセグメント別の損益等について、イオンのIRサイトで公開されている、ダウンロード用データを用いて簡単な分析をしてみました。ちなみに、管理人はサラリーマンで、今は経営企画部に在籍しており、各種財務分析や企画に携わっております。また、営業部門で商品企画やマーケティング、窓口営業、訪問営業の経験もありますが、現物株式の売買は苦手です(笑)。

2.損益推移

 売上高と営業利益・経常利益・純利益についてみてみます。なお、イオングループ全体での連結決算が対象です。過去4年分をみると、売上及び利益ともに増加基調です。売上は8兆円を超えており、なかなかの規模感ですが、営業利益率は2%台と小売業ならではといった印象を受けます。
イオンの売上高の推移
イオンの利益推移と営業利益率推移








































なお、これらのデータはグループ連結決算なので営業利益、経常利益ともに大きく見えますが、直接イオン単体の株主に帰属する当期純利益は低いです。一応は回復基調ですが。次項のセグメント別損益でイオングループの稼ぎ頭がわかりますが、総合スーパー事業そのものは利益貢献度が低く、課題はありそうです。

3.事業セグメント別業績

 続いて、売上高と営業利益について、各事業セグメント毎に見てみましょう。下表は、2017年度の決算について、売上及び営業利益、営業利益率を事業分野毎に分けて記載してあります。イオン自体が定義しているカテゴリです。イオンさん、カテゴリ訳を毎期頻繁に見直すので連続評価がしづらいです。
事業セグメント(百万円)
2018年2月期
売上 売上構成比 営業利益 営業利益
構成比
営業利益率
GMS事業 3,084,278 34% 10,536 5% 0.3%
SM事業 3,240,978 36% 30,722 15% 0.9%
ドラッグ・ファーマシー事業 696,392 8% 27,700 13% 4.0%
総合金融事業 408,092 5% 69,766 33% 17.1%
ディベロッパー事業 335,664 4% 51,542 24% 15.4%
サービス・専門店事業 774,237 9% 20,261 10% 2.6%
国際事業 418,884 5% 232 0% 0.1%
その他 10,813 0% 400 0% 3.7%
 見てお分かりの通り、グループ全体の売上高の源泉は、GMS事業(総合スーパーでイオン等)、SM事業(スーパーマーケットで、マックスバリュ等)であるのですが、営業利益の構成比でみると貢献度が低いです。利益を支えているのは金融事業とディベロッパー事業です。金融は、イオン銀行、イオンカードですね。さらに、ドラッグストア関連も貢献しています。
 
 また、最近では、国際事業としてベトナムなどへの出店を行っていたりと、海外進出とくに東南アジア地域へ力を入れています。ただ、まだ国際事業の業績への貢献度は低いですが、伸びつつあり今後の成長がどうなるかが楽しみです。将来的に、人口減少等で国内市場が縮小するであろうと予測されますので、東南アジア地域での市場開拓・育成できるかが長期レンジで見た時に、イオンの事業継続の鍵となりそうです。

4.エリア別セグメント業績(国内・海外)

 前項でイオンの海外事業の状況について若干触れましたので、エリア別の業績を参考までにご紹介します。下表は、イオンのエリア別の損益を表しています。売上、営業利益ともに国内が9割程度を占めていますが、アセアンが営業利益への貢献に健闘しています。ただし、海外で戦うということは、当然Amazonをはじめとした、グローバル展開する先進国企業との競争にもなるので、どう差別化し事業を育てていくのかが気になります。
エリア損益(百万円)
2018年2月期
売上 売上構成比 営業利益 営業利益
構成比
営業利益率
日本 7,674,425 91% 187,098 89% 2.4%
アセアン 334,981 4% 24,806 12% 7.4%
中国 262,081 3% △ 1,521 -0.7% -0.6%
その他 118,523 1% △ 110 -0.1% -0.1%

5.BSとフリーCFについて

 最後にBS(バランスシート)とフリーキャッシュフローについても、推移をチェックしてみました。バランスシートは、2015年2月末と2018年2月末との比較で、フリーキャッシュフローは4期間を比較しております。さてBSですが、ここ数年で微増ではありますが、着実に純資産を増加させています。流動負債のウェイトが高いですが、これは小売りであるがゆえに、買掛金など短期負債が多くなりがちになるからでしょうか。また、流動資産も同じぐらいの高さで存在しており、この業種特有のなのかと推察します。なお、流動比率(流動資産÷流動負債) は、現在のところ100%を超えており2015年2月期から、改善されています。

 なお、BSは会計に馴染みがない方からすると非常にわかりづらいです。そのため、単年度の損益だけで会社を評価しがちになります。しかし、これまで会社が活動し蓄積してきた財産の残高一覧ですから、非常に大切だと管理人は感じております。特に赤字となった場合、純資産の部における利益剰余金の減少につながりますので、どの程度の赤字になると債務超過になるのかを判断する目安になります。

 また、純資産の部は、決算書で株主資本等変動計算書で期初と期末の変動を説明されますが、配当金の影響はここに現れます。過剰な配当を出している場合、内部留保(利益剰余金)が積みあがらず、自己資本比率が下がり、財務体質が弱くなります。たまに、配当利回りが非常に高いが、業績は低迷している銘柄を見かけます。この場合、配当原資は利益剰余金の取り崩し(振替え)で実施されている可能性もあるため、純資産の部が増加してるかを見るのは重要です。その意味で、イオンはとりあえず純資産の部が増加(微増かも)傾向であるため、まあよいかなと私は判断してます。
イオンのバランスシート2期比較



















続いてフリーキャッシュフローですが、2016年2月期は一時マイナスに転落しましたが、2017年2月期からは、プラスに転じ微増基調です。16年2月期のマイナス転換は、記憶がややあいまいですが、不採算店舗の閉鎖等、構造改革の一環で一時的なものだと思います。すみません、要因を詳しく調べきれませんでしたので、ご容赦ください。ただ、フリーキャッシュフローはあまり潤沢とは言えない印象を受けます。投資CFも、将来に利益を生み出す新規の投資なのか、既存設備維持のための更新投資なのかもやや不明です。
イオンのキャッシフロー推移






















6.まとめ

 以上、ざっくりではありますが、業績推移の分析をしてみました。今期は、増収増益で増配予定ということで、投資妙味があるなんて記事も最近みかけたこともありますが、現在の株価水準から購入しようとするのは勇気がいりますね。個人的な感想としては、財務的には楽観視できないと思っていますが、イオンの更なる成長を信じて、私自身は保有しつづけようと思っています。というか、奥さんから売るなと命令されていますので、永久保有ですかね。
※本記事は当銘柄の購入や売却を読者に推奨するものではありません。投資行動については、ご自身の判断と責任において実行いただきますようお願いいたします。

以下をクリックしてもらえると励みになります。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村