こんにちわ。かつおです。本日は、つみたてNISAで米国株投資を行いたい場合の選ぶべき商品について記事にします。米国株投資をつみたてNISAでやると決めると、自然と選択肢が限られ楽です。正直分散投資をしようとするとかえって悩みます。
さて、金融庁の厳しい条件により対象ファンドが限られるはずのつみたてNISAですが、各社新規設定を行いすぎて、2018年10月31日時点で対象ファンドは159本にもなりました。インデックスファンド142本とアクティブファンド17本になります。ちなみに、別途ETFも3本ほど対象に設定されておりますが、どうやって積み立てるのかよくわかりません。累投とかでやるのでしょうか。
また、同じ指数に連動する商品だけでも、概ね10本以上あり、例えばMSCIコクサイ・インデックスを連動対象とするファンドは15本ほどあります。もう訳が分かりませんね。必然的に、低コストなものや純資産額が大きなものを選ぶしか判断基準がありません。初心者からしたら、同じ指数に連動する商品でも名前が違うから、同じ指数に連動するファンドを複数買ってしまう人などもいたりするんじゃないでしょうか、分散投資を理解し間違えて。金融庁も、アクティブファンドには厳しい条件をつけていましたが、インデックスファンドも新規設定したばかりのものを許可するのは考え物ですね。いずれ淘汰されていくのかもしれませんが。
既に商品ラインナップが多すぎる感のあるつみたてNISAですが、米国株投資に運用方針を決めるととても楽になります。答えは簡単で、米国株式指数連動商品は、ラインナップの中ではとても少ないからです。以下に対象商品を掲載します。
ファンド | 運用会社 |
---|---|
(1) | ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ㈱ |
(2) | 大和証券投資信託委託㈱ |
(3) | 農林中金全共連アセットマネジメント㈱ |
(4) | 三菱UFJ国際投信㈱ |
(5) | 楽天投信投資顧問㈱ |
もう、S&P500か全米株価指数の2択しかありません。しかも、超低コストな商品が2つもあります。どちらの指数を選ぶべきかは人それぞれの好みもあるでしょうが、S&P500を選ぶなら、⑷eMAXIS Slim 米国株(S&P500)を、全米株価指数なら ⑸楽天・全米株式インデックス・ファンドとなるでしょう。両商品とも、設定日から日が浅いにもかかわらず、純資産額は勢いよく増えています。⑵iFree S&P500インデックスは、私も保有しており十分に低コストでよい商品と考えますが、業界最低水準を常に目指すと宣言している⑷eMAXIS Slim 米国株(S&P500)を購入しておく方が、信託報酬の値下げが各社間であるたびに悩まなくてもよいかもしれません。
ちなみに、国際分散投資推奨派の方からしたら、米国一本に絞るなんてけしからん的な批判を受けそうですが、分散しすぎて何に投資されているかわからなくなるよりも、何に投資しているかがはっきりわかる方が、私個人としては腹落ちします。好みの問題ですねこれは。過去の実績が将来のリターンを約束するものではないという前提があるのであれば、国際分散投資だろうが米国一本だろうが将来のことはわからないはずです。20年30年後あたりに評価してみて、やっぱり国際分散投資の方がよかったねとか、米国投資の方がよかったねとか議論すればよいと考えます。どちらにしても、国際分散投資も、米国投資も現在においては、どちらも優れた投資法であると思いますので、好きな方をやればよいというのが私個人の見解です。
おまけとなりますが、図2に長期レンジでの、S&P500 と日経平均推移を掲載します。報われないですね、日本株。何をしていたのでしょうかね、この20年~30年の日本の大企業は。もちろん業績を更新し続けてきた企業もあるのでしょうが。日本市場の場合、投資対象として組み入れるべきかなやましいところです。円で給料をもらい、円で現金を持っている以上あえて外すというのも選択肢としてありかもしれません。
【図1.VOOとVTI比較】

【図2.おまけ.S&P500(赤線)と日経平均(黒線)】

最後までお読みいただき、ありがとうございました。投資は自己責任でお願いいたします。
