かつおの庶民派投資ブログ

底辺投資家かつおの投資体験を綴っていきます。 ふつうの生活者目線で、投資未経験・初心者の方 のお役に立てる情報を発信してまいります。

【個別銘柄分析】ウォルト・ディズニー・カンパニー(DIS)の業績推移まとめ

こんにちわ。かつおです。ごきげんいかかがですか。
本日はThe Walt Disney Company(DIS)」の業績推移を評価します。サクッと業績推移を知りたい方や、じっくり財務状況まで知りたい方にむけて手軽に読めるようにまとめました。ウォルト・ディズニー・カンパニーは、アメリカ合衆国カリフォルニア州に本社を置くエンターテインメント会社です。

事業内容については、ここで多くを語る必要のないほど有名な会社です。また、強力なブランド力を有しており、キャラクターについては皆様もご存知ですよね。そんな、ウォルト・ディズニー・カンパニーですが、企業としてみた場合どのような顔がみえてくるのでしょうか。


本記事にて掲載されているデータは、米国の証券取引委員会u.s.securities and exchange commissionEDGARにて公開されている、決算情報に基づき管理人にて加工しグラフや表を作成しております。日本でいうところの、金融庁有価証券報告書の公開サイトに近いものです。誰でもデータ閲覧可能です。



1.損益の長期推移について

 はじめに、売上高、営業利益、純利益、営業利益率について、2007年から12期分を図1にまとめました。売上高、営業利益、純利益すべてについて、右肩上がりで推移しており、営業利益率も20%以上で最近は推移しており高利益な体質です。ただ、リーマンショック直後の時期については、営業利益を落としていますが、エンターテイメントが事業内容となるため、生活必需品企業等とは異なり、景気の影響を少なからず受けると言えます。強力なブランド力を確立しており、競合他社が簡単には取って代わることができないポジションにあるとはいえ、不景気時における業績低下や株価下落等は想定しておく必要がありそうですね。

【図1.損益推移グラフ(画像クリックで拡大)】
DISの損益長期推移と営業利益率推移








なお、1株当たり配当や純利益の直近推移を表1に記載します。純利益も伸びていますが、配当については増配傾向と言えなくもないですが、2016年については減っていますのでどちらとも言い難いです。なお、配当性向は、20%~30%の範囲で行ったり来たりしているので、株主還元志向は少し弱いのかなと考えます。どちらかというと、金額ベースで安定的に毎年同程度の配当を出す方針をとっている印象です。後述のバランスシートでも言及しますが株主資本を厚めにしており、内部留保を重視している傾向です。これは、エンターテイメント事業である限り、景気などの外部要因等で業績が突然悪化することもあるため、財務状況を常に良い状態に保っておきたいのだと推察します。経営判断で、過度な株主還元施策を実施しないというだけのことでしょう、株主を大事にしていないということではありません。

【表1.一株当たり純利益及び配当推】
単位:USドル 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年
1株純利益 3.38 4.26 4.9 5.73 5.69 8.36
1株配当 0.75 0.86 1.81 1.42 1.56 1.68
 

2.フリーキャッシュフローについて

 次にキャッシュフローを図2に掲載します。営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いた、フリーキャッシュフローの推移と期末現金残高の推移を12期分です。とんでもない右肩上がりですね。安定した利益がでていますので潤沢なのも当然ですね。投資も、適度な範囲で行われておりフリーキャッシュフローは長期で見ても継続して伸びています。私のまわりでも、ディズニー好きな人が多いですが、この図をみるとディズニーをもうけさせているようで悔しくなります(笑)。確立されたブランド力の賜物でしょうか。

【図2.フリーキャッシュフロー(画像クリックで拡大)】
DISのキャッシュフロー推移











3.バランスシート(財務状況)はどうか

続いて財務状況についてです。バランスシート(以下「BS」と表記)ですが、各期末を時系列で図3に記載します。固定資産が大きいのが特徴ですが、事業の内容からしてアトラクションや土地等が必要ですから、当然といえば当然の構造です。一種の装置産業みたいですね。

【図3.バランスシート推移(画像クリックで拡大)】
DISのバランスシート推移





また、損益の項でも少し触れましたが、株主資本の部が高いことがわかります。つまり自己資本比率が高いということです。安定的に配当をしつつ、残りを利益剰余金に繰り入れつつ内部留保をしっかり確保しており、健全な財務状態を目指してるのだと私は解釈しています。もしかしたら、本当は株主還元に消極的なだけで、ため込むことだけが好きなだけだったらすみません。

4.株価はどうだったか

 最後に、過去10年間程度の株価リターン推移を見てみましょう。図4が推移となりますが、比較先としてS&P500と日経平均を同時掲載しました。やはり、リーマンショック時については大きく下落していることがわかります。当時は業績的にはわるくないのにです。投資家の心理不安から大きく売られたのでしょうね、当時は。確かに強力なブランド力と競争力をもつ企業でありますが、景気変動、株式市場の変動の影響を受けやすく、ディフェンシブな銘柄とは言いづらく持つにはそれなりの覚悟が必要と思います。でも、この時に安値で拾い、保有し続けた人はすんごいリターンを得てますね。

【図4.株価推移(画像クリックで拡大)】
 [出所:Trading Viewにてチャート作成)]
   Trading Viewでは条件を満たせば
   チャート掲載が許可されています。
DISの株価チャート推移









5.まとめ

いかがでしたか?業績的には、素晴らしい実績を出してきています。また、強力なブランド力で、世界中の人たちに、夢と感動をお届けしているとても素晴らしい企業だなとは思います。ただし、事業内容からして、今後も業績が伸び続けるか、あるいは安定しつづけるかは、読みづらいところもある銘柄だと思います。景気や株式市場の暴落等も、しっかり株価に影響をうけていますので、保有にはそれなりの覚悟が必要だと考えます。私の周囲にもいるのですが、「私ディズニー好きだから、株をはじめるならディズニー買いたいな」的ノリの人がたまにいます。銘柄に惚れると負けといいますが、投資家側もディズニーの魅力で投資判断をあやまりそうで怖いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。投資は自己責任でお願いします。