こんにちわ。かつおです。
もうすぐ、クリスマス、年末と2018年もあとわずかになりましたね。冬のボーナスがでて懐が温かい人も多いのではないでしょうか。
ランキング上位50業種は
平均年収の高い業種を以下に記載します。調査内容は、DODAへ登録している方たちへのアンケート結果によるもので、世代も若い方からお年を召された方まですべて含まれております。そのため、あくまでも全体の平均値となります。実際は、年齢やその方のスキルにより年収は異なると思いますので、低い場合も、高い場合もすべて含まれてしまっているため、平均値が低くみえるかもしれません。
順位 | 業種名 | 業種小分類 | 平均年収 |
---|---|---|---|
1 | 投信/投資顧問 | 金融 | 839万円 |
2 | 医薬品メーカー | メディカル | 611万円 |
3 | たばこ | メーカー | 584万円 |
4 | 診断薬/臨床検査機器/臨床検査試薬メーカー | メディカル | 570万円 |
5 | 財務/会計アドバイザリー(FAS) | サービス | 561万円 |
6 | 信託銀行 | 金融 | 561万円 |
7 | 医療機器メーカー | メディカル | 554万円 |
8 | トイレタリー | メーカー | 552万円 |
9 | 家電/モバイル/ネットワーク機器/プリンタメーカー | メーカー | 539万円 |
10 | 総合電機メーカー | メーカー | 536万円 |
11 | リース | 金融 | 511万円 |
12 | CRO/SMO/CSO | メディカル | 510万円 |
13 | 証券会社 | 金融 | 503万円 |
14 | コンサルティングファーム/シンクタンク | サービス | 499万円 |
15 | バイオ関連 | メディカル | 498万円 |
16 | 電子/電気部品メーカー | メーカー | 489万円 |
17 | 不動産金融 | 建設/プラント/不動産 | 486万円 |
18 | 医療コンサルティング | メディカル | 486万円 |
19 | マーケティング/リサーチ | サービス | 479万円 |
20 | 自動車/輸送機器メーカー | メーカー | 474万円 |
21 | ITコンサルティング | IT/通信 | 473万円 |
22 | 都市銀行 | 金融 | 472万円 |
23 | 損害保険 | 金融 | 470万円 |
24 | システムインテグレータ | IT/通信 | 470万円 |
25 | 香料 | メーカー | 470万円 |
26 | 機械/電気機器メーカー | メーカー | 469万円 |
27 | ハードウェア/ソフトウェア/パッケージベンダ | IT/通信 | 468万円 |
28 | 化学メーカー | メーカー | 461万円 |
29 | 総合商社 | 総合商社 | 461万円 |
30 | ディベロッパー | 建設/プラント/不動産 | 454万円 |
31 | 消費者金融 | 金融 | 450万円 |
32 | 住宅ローン | 金融 | 448万円 |
33 | ベビー用品 | メーカー | 447万円 |
34 | 土地活用 | 建設/プラント/不動産 | 447万円 |
35 | 鉄鋼/金属メーカー | メーカー | 444万円 |
36 | ゲーム/アミューズメント機器メーカー | メーカー | 442万円 |
37 | エネルギー(電力/ガス/石油/新エネルギー) | サービス | 441万円 |
38 | クレジット/信販 | 金融 | 440万円 |
39 | 生命保険 | 金融 | 433万円 |
40 | ゼネコン/サブコン | 建設/プラント/不動産 | 432万円 |
41 | 大学/研究施設 | メディカル | 430万円 |
42 | スポーツ/アウトドア用品 | メーカー | 428万円 |
43 | 住宅(ハウスメーカー) | 建設/プラント/不動産 | 428万円 |
44 | 代理店(広告/SP/PR) | インターネット/広告/メディア | 428万円 |
45 | 試薬メーカー/受託合成/受託分析 | メーカー | 428万円 |
46 | 士業関連 | サービス | 428万円 |
47 | ネット広告/Webマーケティング | インターネット/広告/メディア | 426万円 |
48 | 紙/パルプメーカー | メーカー | 424万円 |
49 | 設備関連/プラント | 建設/プラント/不動産 | 424万円 |
50 | 建設コンサルタント | 建設/プラント/不動産 | 421万円 |
トップ3は、投資系の金融、医療、たばこで、なるほどなと思える結果です。一方で、都市銀行などの銀行系が22位と低めな点と、メーカー系も相対的に低いですね。ただ、日本の企業の場合、業績連動の給与体系になりつつはありますが、いまだに年功的要素が大きいですから、これらの企業でも年齢やあるいは職によっては高い年収となっているはずです。若い世代の給料が低いのが、平均値を下げている要因だと思います。
ちなみに、個人的主観では、若い世代の方が働かないおじさん(だいたい管理職とかの)より、よっぽど付加価値を生み出してますから、もっと若い世代の方の給与って上昇させてもいいと思います。
あまり気にしないのが賢明
こういうランキングがニュースでよくでてきますが、今回のデータのケースだと読み解くときに気を付けなければいけない点があります。まずこのデータの調査対象者が、転職サイトへの登録者を対象としている点です。もともと、転職については、給与や待遇面の問題等があり興味があって登録しているわけですから、相対的に給与面が低い可能性があります。
そういう方たちが、データサンプルとなれば必然として平均年収も下がる可能性があります。給与も待遇もよく、不満がない企業にお勤めの人は転職サイトへあまり登録しないでしょうから、アンケートの対象者にある程度のバイアスがあり、このデータを持って日本全国の縮図とは言えないことに注意を払うことが重要です。
以下の記事で、 国税庁の公表資料に基づいて年収分布について詳しく紹介しております。過半数が年収400万円以下という構造になっているようです。www.syomin-toushi-katsuo.net
給与が上がるのは一握り
研究員とか、弁護士とか特別な専門スキルを有している方は別として、私のような一般的サラリーマンの場合、概ね役職あるいは職位が上がるにつれて給与が上がるのが一般的だと思います。もちろん、ベースアップによる賃金上昇もありますが、出世による収入アップの方がはるかに貢献度が高いはずです。
しかし、組織運営では課長、部長といった管理職、経営層と上に上がるにつれて、出世の枠は限られてきます。なので、会社勤めで年収を上げようとするのは、とても大変なことです。この辺は、なんとなく投資に似てるところがあると感じます。
大きく儲けをだせるのは、ほんの一部の優秀な方で、他はよくて市場平均かそれ以下になるところです。一般サラリーマンが年収を気にするということは、社内において優秀な成績をだすことはもちろん、他のライバルに見劣りしないマネジメント力や周囲からの信頼などを得られるように、努めつづけなくてはならないことだと思います。
考えただけで、なんかめんどくさく感じます。なにかしら、副業や共働き等による収入の複線化を目指すことの方が、収入アップのための方法として実現性が高いように感じます。もちろん、資産形成のために投資をはじめることも一つの手段でしょう。
逆に、何も手を打たず、給与収入と節約だけで生活設計を考えるのは、今の時代とてもリスクがあると思います。社会保障費が増えることは想像に難くないですし、日本企業は内部留保が好きそうですから、会社の利益を給与増に結び付けてくれるホワイト経営者ってあまり多くないと思うからです。
資産形成の手段として投資をすることの重要性を紹介した記事はこちらからどうぞ。これからの日本では、投資は避けられないかもしれません。欧米諸国では、当たり前のように投資が生活に溶け込んでいるようです。
給料が増えないなら
とりあえず、やれることとして、投資をはじめてみるのも一考かと。サラリーマンがお金を殖やすためのステップをまとめた記事は以下をご覧ください。
投資にも色々やり方はありますが、分散投資でゆっくりと資産形成をすることがおすすめです。あせって、高リスクな商品に手を出して失敗すると目も当てられません。分散投資で資産形成する方法については、以下の記事をご覧ください。
つみたてNISAを使った投資の効果を以下の記事でご紹介しています。せっかくの非課税制度なので、有効に活用したいですよね。
まとめ
給与ランキングは参考程度にとどめるのが賢明ではないでしょうか。これらと比較して多いとか少ないとか気にしなくてもいいと思います。所詮は平均値です。私は、特に専門資格等を有していない一般サラリーマンですので、同じような境遇の方がいらっしゃいましたら、お互いがんばりましょう!仕事には給与だけでは得られない価値があります(たぶん)。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
日本の家計に関する考察をしてみた記事はこちら。www.syomin-toushi-katsuo.net にほんブログ村