こんにちわ。かつおです。
昨年秋くらいから、テーマ型のインデックスファンドが新規設定されているのを、ちらほら見かけるようになりました。AI、ロボット、ナノテク、遺伝子工学等の革新的なテーマを取り扱うものです。
昔のテーマ型ファンドと違って、テーマに沿った株価指数に連動するところが特徴で、テーマ型ではあるけれど、インデックスファンドの性質をもつものです。なので、一昔前のテーマ型ファンドと比べると、信託報酬は低めに抑えられています。また中には、その指数の銘柄選定はAIが行うものもあるそうです。
今日は、テーマ型は惹かれるものがありますが、「中身をよく見てから買いましょう」という主張の記事です。
本日登場いただくのは、三井住友トラスト・アセットマネジメントの「SMT MIRAIndex ロボ」です。SMTと言えば、SMTインデックスシリーズが割と有名だと思いますが、その派生シリーズとして立ち上げられたようです。
SMT MIRAIndexシリーズとは?
③インデックスファンドならではの低コスト運⽤
個人投資家が運用しているポートフォリオに、サブ的に組れてもらうために用意された商品らしいです。2018年1月5日現在では、「SMT MIRAIndex ロボ」が一本運用されています。
ちなみに、他社も同じような動きがあり、革新テーマ型のインデックスファンドシリーズが立ち上がっていますが、業界の中で流行しているのでしょうか?
SMT MIRAIndex ロボとは?
本ファンドの紹介ページによれば、「日本を含む世界各国の金融商品取引所等に上場している株式(預託証券(DR)含む。)を主要投資対象として、FactSet Global Robotics & Automation Index(税引後配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指す。」とあります。
購入時手数料は、販売会社で上限を3%(税別)として定めることが可能とあり、信託報酬は年率0.7%(税別)で、信託財産留保額はないとのこと。少し高いですね。
FactSet Global Robotics & Automation Indexは、FactSet UK Limited が開発したカスタム指数で、世界のロボット関連企業の中から、売上総利益÷総資産の原則上位50銘柄で構成される指数です。ロボット関連企業とは、売上の50%超がロボット関連事業(オートメーション関連事業を含みます。)から得ている企業をいいます。
具体的にはどこに投資している?
SMT MIRAIndex ロボの連動対象インデックスの中身ですが、2018年7月末時点の国別・地域別上位5か国は、アメリカ(73.5%)、フランス(4.7%)、韓国(4.2%)、中国(4.2%)、アルゼンチン(3.4%)だそうです。ほとんどアメリカじゃんとツッコミを入れたくなるのとともに、日本がない寂しさを覚えます。
次に、投資対象となっている企業の上位10社は下表のとおりです。
順位 | 企業名 | 構成比 | 業種 | 地域 |
---|---|---|---|---|
1 | アルファベット | 5.5% | ソフトウェア・サービス | 米国 |
2 | インチュイティブサージカル | 5.4% | ヘルスケア機器・サービス | 米国 |
3 | アマゾン・ドット・コム | 5.4% | 小売 | 米国 |
4 | セールスフォース・ドットコム | 5.2% | ソフトウェア・サービス | 米国 |
5 | ロックウェル・オートメーション | 5.1% | 資本財 | 米国 |
6 | エマソン・エレクトリック | 4.9% | 資本財 | 米国 |
7 | エヌビディア | 4.8% | 半導体・半導体製造装置 | 米国 |
8 | ダッソー・システムズ | 4.7% | ソフトウェア・サービス | フランス |
9 | オートデスク | 4.7% | ソフトウェア・サービス | 米国 |
10 | ザイリンクス | 4.6% | 半導体・半導体製造装置 | 米国 |
アルファベットといえばグーグル、アマゾン、セールスフォース、エヌビディアと有名どころが並んでますけど、いっとき流行ったイケてるグロース株じゃね?とツッコミをいれたくなりました。
ロボっていうから、もっとベンチャーな先入観をもってたのですが、もう上昇しきってる感のある銘柄のような気が・・・・。また、素人でも思い浮かびそうな企業だけど・・・・。などの疑問が生じました。
エヌビディアは、半導体、パソコンのグラフィックボードとか有名ですけど、セールスフォースってクラウド型のシステムで、私の勤務先もセールス・顧客管理のシステムとして導入してますが、ロボ感ないですよ。しかも、使いづらいし。
「SMT MIRAIndex ロボ」のロボって、何ですかね????ネーミングに騙されたのか、私の知識が狭いのかわかりませんが、誰か教えていただきたいです。まだ、eMAXIS neoロボの方が、AIが銘柄選定した株価指数に連動するといっているので、ロボ感あるのですが、このSMT MIRAIndex シリーズって先行き不安な感じがします。
まとめ
テーマ型のインデックスが最近流行りだしてはいますが、中身を慎重に見てから判断していただければと思います。各社が似たような革新テーマのファンドを設定してますが、中身が大分異なりそうなので、くれぐれもご注意ください。
また、購入者側がよく勉強していないと、イメージから先入観を勝手に抱きやすいのが、テーマ型ファンドの怖いところです。投資初心者の方で、テーマ型を購入しようと考えている方は、慎重にご判断ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。投資は自己責任で。
