かつおの庶民派投資ブログ

底辺投資家かつおの投資体験を綴っていきます。 ふつうの生活者目線で、投資未経験・初心者の方 のお役に立てる情報を発信してまいります。

毎月分配型ファンドは減少傾向⁉でも私の父親(高齢)が毎月分配型のグロインをガチホしているワケ。

こんにちわ。かつおです。

今日は、毎月分配型ファンドは資産形成には向かないから、投資初心者の人は引っかからないように注意して下さいという内容の記事です。管理人かつおの父親(70代)の実例をまじえて書きます。

かつお父は、ピクテ・グローバル・インカム株式(毎月分配)を保有しております。通称グロインで昔は人気だったようです。昔と比べて純資産額は大幅に減りましたが、それでも5,500億円(2018年12月末)程の純資産額があり残高ランキングでは上位にいます。

ちなみに、かつお父は900万~1000万円分ぐらいを買ったと、ざっくりですが教えてもらいました。3年くらい前です。他にもベトナム関連のファンドを300万くらい買ったとか聞きました。なお、かつお父の取引先は、銀行ではなく老舗証券会社の対面営業です。


①グロインとは?

グロインの運用会社はピクテです。販売手数料(税別) 3.5%、信託報酬等(税別) 1.7%の高コストなファンドです。

主に世界の高配当利回りの公益株(電力・ガス・水道・電話・通信・運輸・廃棄物処理・石油供給等)に投資を行うそうです。

ピクテ社の交付目論見書によれば、ファンドの目的・特色は
「ファンドは、主に投資信託証券に投資を行い、安定的かつより優れた分配金原資の獲得と信託財産の成長を図ることを目的に運用を行います。」と記載されています。

しかも、ポイントが以下のように記載されています。
Point1
主に世界の高配当利回りの公益株に投資します。
Point2
特定の銘柄や国に集中せず、分散投資します。
Point3
毎月決算を行い、収益分配方針に基づき分配を行います。

かつお父が購入を決めた理由もまさにここで、「世界の公益株だから安定して、分散もされているので安全」だから買ったと言っていました。たぶん、担当証券マンにそう言われたのでしょう。参考までに、グロインの月報より基準価額と純資産残高の推移を抜粋して掲載します(2018年11月末)。

2.グロイン基準価額と純資産推移









分配金をだしていますから、順調に純資産額と基準価額も大きく下がっています。基準価額2000円台とか分配原資がもうギリギリな感じがしますね。よく、うちの親父はこんなものを買ったものです。



②実際は儲かればいいじゃん!グロインの成績は?

まあ、買ってしまったものは仕方ないので、リターンがあれば本人も納得するし、別にいいんじゃないかと放置しているのですが、直近のトータルリターンを調べてみました。図に、先進国株式の指数とS&P500との比較を行ってあります。

1.トータルリターン比較

















ここ1年は、どこも不調ですから置いておくとして、とりあえず、3年、5年、10年で見た時のトータルリターンはグロインもプラスです。とりあえず、よかったと思いたいのですが、先進国株式の指数とS&P500に大きく負けています。これなら、eMAXIS先進国株式とかを買っておいた方がよっぽどましでしたね。分散もされているわけですし。

③低リターンの理由を推測
グロインと市場平均であるインデックスとの間で差が出てしまう理由としては、ひとつには信託報酬が高いことがあります。インデックスファンドと比べて1%以上差がでてます。また、コストが高くなる理由としては、このファンドは実はこれが単なるファンドオブファンズであるからです。


運用月報の抜粋を記載しますが、以下のファンドを買っているだけです。一見、ピクテが個別株をアクティブに運用しているのかと思いきや、実は単なるファンドを買い付けてるだけです。
 
 

4.資産別構成比







買付対象のファンドの信託報酬も上乗せされることから、コストが高くなりがちです。というか、単にファンドだけ買いつけているだけだったら、1.7%は高すぎでしょう。

④さらに蓋を開けて見てみると
ここで、どこに投資しているかも詳しくみてみましょう。月報からの抜粋となります。

3.国別構成比















なんと、アメリカ52%です!


でも、ちょっと待ってください。投資方針のところで、「Point2 特定の銘柄や国に集中せず分散投資します」と目論見書に宣言してありませんでしたっけ?
どうやら、ピクテからすると50%は特定の国に集中の定義に入らないようです(笑)。

これ米国主体の投資ですよね?だとすると、MSCIコクサイに連動する先進国株式ファンドやS&P500連動のファンド、あるいはETFでよくないですか?実際そちらの方がリターンがいいし。毎月分配したければ、自分で定期売却していけば、よっぽどましなリターンがでているのではないでしょうか。SBI証券には定期売却サービスもありますし。


⑤まとめ
結局のところ、かつお父が保有している理由としては、証券マンに勧められたという点(長年からの付き合いからやめれない)と、冷静にファンドの中身を分析することが面倒くさいというのが本音でしょう。

販売会社と運用会社は、魅力的に見える商品設計をして売ってきますが、日本では投資教育が普及しておらず、高齢になればなるほどその機会はなかったでしょうから、多くの方が引っかかりやすいのかもしれません。もちろん、とても投資リテラシーの高い高齢者の方もいらっしゃり、すべてがそうとはいいませんが。

これから投資をはじめる若い世代の方は、インターネットをはじめいろいろな情報源がありますから金融機関が売ってくるものに対しては、常に冷徹な目で、客観的に判断していただけるよう願っています。
 
間違っても、販売してくる相手に買った方がいいかなんて相談するのは、やめましょう。