こんにちわ。かつおです。
今日は、投資始めたいけどどうやって始めたらよいの?とか何に投資したらよいの?とお悩みの方に向けて、投資アイデアを紹介したいと思います。
投資をはじめるころの悩みとしては、管理人も過去に経験しましたが以下のようなものがあるのではないでしょうか?
・分散がいいと聞くけど、何をどう分散するの?
・個別ファンドはたくさん種類がありすぎる、どれを選べばいい?
・バランスファンドがいいと聞くけど、自分が考えてみた資産配分に近いものがない。
・似たようなファンドが多くてよくわからない。
・コストが安いものがいいと聞くがどれが安い?
・コストが安いものを選んだけど、他社で安いものが出た。乗り換える方がいいのか?
等などです。
そこで、eMAXIS Slimシリーズから3本だけ選び、世界に幅広く分散し安定的に運用する方法を考えてみました!本シリーズは、コストについては業界最低水準を目指すと公言していますので、他社が信託報酬を値下げしても追随してくれます。よって、どこが一番安いかという悩みは解決します。
今回は、万人向けで負けにくい投資として、国際分散投資かつインデックス投資を検討してみます。市場そのものを買う、つまり市場平均を狙う投資方法です。
選んだ3本のファンドは?
これら3つのファンドの特徴は表1の通りです。全世界株式は、時価総額型で日本を含む世界の株式に投資する効果を得られます。なので、株式部分をこの1本に任せてしまい、世界経済全体の成長を享受できる可能性を狙います。
[表1]
ファンド名 | 信託 報酬 (税別) |
連動対象指数 |
---|---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 0.142% | MSCI オール・カントリ ー・ワ ー ル ド・イ ン デ ッ ク ス(配当込み、円換算ベース) ※先進国24ヶ国、新興国21ヶ国、フロンティア国25ヶ国の約70ヶ国で、各国市 場の時価総額上位約85%をカバーする広範なインデックス。 |
eMAXIS Slim国内債券インデックス | 0.139% | NOMURA-BPI総合 ※日本債券のインデックスで、多数の投資信託でベンチマークとして採用されている。国債、地方債、政保債、事業債等。 |
eMAXIS Slim先進国債券インデックス | 0.170% | FTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース) ※日本を除く主な先進国(アメリカ、イギリス、フランス等)20ヶ国以上の債券インデックス。 |
なお、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の投資先の大まかな内訳は図1の通りです。日本国内は約8%、先進国は約80%、新興国は約12%となっています。今後の時価総額の変化に伴って自動でこの配分は変更されていきますので、ほったらかしにできるのがいいかもです。
[図1]
債券ファンドについては、不要かと思いましたが初心者の方が安定性を求めるなら、国内債券や外国債券を入れた方がよいかと思い、一応選んでみました。
資産配分をどうするか?
ここで思いつくのが、バランス型ファンドでよくある株式50%と株式50%と半分ずつもつという日本人受けがよさそうな配分です。
ただ、20代、30代の方であれば20年~30年程度は投資期間をとれると思いますので、ここは思い切って株式比率を高めてみましょう。株式70%と債券30%で組んでみましょう。債券は安定性に貢献しますが、リターンは低いです。
株式は、企業が成長すること、すなわち企業価値が高まることによって価格が上昇していきますから、リターンを狙うなら、リスクもありますが株式比率を高める必要があります。
この場合、資産配分は図1の通りとなり、期待リターンは4.4%、想定リスクは15%となり、信託報酬は0.147%(税別)です。超低コストですね、よい時代になったものです。
なお、期待リターン、想定リスクは各ファンドが連動する指数の過去データに基づく試算で、信託報酬等のコストは考慮されていないのでご注意ください。あくまで参考まで。
[図2]

債券の比率は、えいやで外国債券20%、国内債券10%と決めました。今後の日本経済の行く末を考えると、日本比率を高めるのは妥当といえないと考え、外国債券側の比率を高くしてあります。
さらに、このポートフォリオを組んだ時の国別投資割合は図3のような比率になります。日本国内への投資が低いので、為替リスクが高いと言えますが世界全体の成長を享受するつもりなら、日本への投資割合はこれぐらいがちょうど良いのでは。
[図3]

このポートフォリオは、あまり欲張らない投資として長期投資向きと言えます。また、比率が崩れた時は、ファンドが3つですので比率を元に戻すリバランス作業も楽だと思います。世界株式部分が自動で時価総額配分にリバランスしてくれますので、3つのファンド保有比率を気にしていればよいです。
4%のリターンってしょぼいのか?
4%のリターンって、しょぼくね?と思われたかもしれません。けれどこれは複利での4%ですので、長期で考えるとそれなりの富をもたらしてくれる割合です。
仮に、毎月33,333円を積立て4.4%複利で30年間運用したとします。つみたてNISAの年間上限額40万円を12ヶ月で割ってみた金額をサンプルとしています(単独の債券ファンドは、つみたてNISAで購入できませんが)。
その場合の運用結果は図4となります。元本が約1,200万円に対して運用益も約1,200万円です。もちろん、投資なので一直線上にこの通り増えていくわけでなく、相場環境によりマイナスリターンとなる年もあるので、期待リターンが下がる場合もあります。あくまでも、イメージとして捉えてください。
たった4%程度でも、長期投資による複利効果は馬鹿にできないものがあります。当然のことながら、最初の元本を大きくし、毎月の積立額も大きければさらに大きな額となります。
また、相場の上下を吸収するためにも、なるべく若いうちから早く投資を開始し、長く続けることが成功率を高める秘訣です。
時間を味方につけよう
まとめ
いかがでしたでしょうか?シンプルに3本程度のファンドがあれば、本格的な国際分散投資ができてしまいます。こんな恵まれた環境にある時代に、投資をしないのは損です。
NISA等の非課税制度や超低コストなファンドが販売されているので、個人投資家にとっては環境は恵まれているのです。
なお、3本でもファンド数が多いと思われた方や、リバランスとかめんどくさいと思われる方は、素直にバランス型ファンドを買うのもありだと思います。
個々の資産の変動やその要因が見えづらいため、バランスファンドは良くないという指摘もありますが、投資マニアでない限りそんなことが見えたところで、ふつーの生活者にとっては、どうでもよいかもしれません。
良質で低コストなバランス型ファンドもありますから、詳しくわからないということでしたら、eMAXIS Slimバランス(8資産金)や世界経済インデックスファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド等のを選んでしまってもOKです。悩んで中々投資がはじめられないよりは、早く始めた方がよいですから。
最後までお読みいただきありがとうございました。
投資は自己責任でお願いします。
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