こんにちは。かつおです。
今日は、人気のグローバル3倍3分法ファンドについての記事です。購入を検討している方に向けて、気をつけておくとよい点をまとめてみました。
私も若干ですが保有しており、持ってみて感じた事を踏まえて感想を書いてみたいと思います。
今回のコロナショックで、下落局面でこのファンドがどう動いたかが良くわかりましたので、そのあたりの値動きを検証しながら、ご紹介したいと思います。
ファンド概要
このファンドの純資産額は、1年決算型が3,358億円、隔月分配型が1,805億円の合計 5,163億円(2020/3/26現在)です。2018年10月4日設定以来、1年弱と短期間で純資産を伸ばしています。
購入時手数料は3%(税別)以内、信託報酬は年率約0.44%(税別)です。継続コストは、割と良心的な価格だなという印象を受けます。なお、楽天証券等のネット証券では購入時手数料はかからず、購入できるところもあります。
投資先は、世界の株式、債券、リートに分散投資していますが、レバレッジをかけた運用がされています。「増やすための分散」をコンセプトだとのこと。
このファンドの詳細については、こちらの記事で紹介しています。コロナショック前には、とても順調に推移していました。
それでは、以下に気をつけたいことを3つご紹介します。
下落はそれなりに大きい点は認識しておきたい
目論見書に大きな赤文字で、「基準価額変動リスクの大きなファンドですので、ご投資の際には慎重にご判断ください」と記載されています。
ファンド自体の説明が、決して安定的でリスクが低いとは言っていない点は、良心的だなと感じます。
これがどの程度のものかは、コロナショックでよくわかりました。相場が下落に転じた時期からの、基準価額の騰落率を以下に図示します。
2月20日以降、最大で35%以上の下落率となっています。短期間で35%ですから、割と大きいですよね。
分散と言いながらも、あくまでも増やすことを目指す分散がコンセプトで、レバレッジをかけた運用ではあるので、ボラリティの高さはそれなりにあることは認識しておきたいところです。
下落率の高いこと自体は、良いも悪いもないと思いますが、想像と違ったとならないよに、購入を考えている方は、よく理解しておいた方が良いかと考えます。
株式並みのリスクと認識した方がよいかも
基本ポートフォリオは、債券が6割以上で残りは株式と債券となっていますが、債券の比率が高いから、値動きが少ないかもと思わない方が良いと思います。
以下に、世界株式ファンド、8資産均等型バランスファンドとの比較を掲載しました。なお、グローバル3倍3分法ファンドの基本ポートフォリオ(1倍時)の構成と同じ割合で、eMaxis slimシリーズの各ファンドを保持した場合の疑似ポートフォリオも参考までに計算してみました。
グラフを見ていただくと、全世界株式なみの下落率をマークしていることがわかります。8資産均等型のバランスファンドと比べても、下落率は高いです。
この点から、このファンドのリスクは株式並みだと、腹をくくっておいた方が良いかもしれません。
目論見書で、「基準価額変動リスクの大きなファンドですので、ご投資の際には慎重にご判断ください」とちゃんと説明されているとおり、変動の激しいことがわかると思います。
分散イコール安定・安心ということではないので、この点はちゃんと理解したうえで購入したいところです。個人的には、これぐらい大きな変動幅がないと、リターンも大きいことが期待できそうで、好きなファンドです。
リスク耐性のある人向きの商品かも
私も保有していますが、価格変動が激しいだろうと当初想定していましたが、想像以上に激しい印象を受けました。
コロナショックという特別要因もあるので、これぐらい変動があってもおかしなことではないですが、リスク耐性の低い人には耐えれらないかもしれないですね。
退職金がでたとかで、まとまったお金を運用したいと思われた時に、このファンドを選ぶ際には慎重に判断が必要かと。あくまでも、リスクが高い商品であることを忘れないでおきたいところです。
なお、リスクが高いから悪いということではないです。ちゃんとリスクを理解して、納得いく投資をしたいという主旨です。売れ筋だからとか、人気だからといったような理由で、リスク耐性がない人は手を出さない方が無難と思います。
個人的には、このファンドのコンセプトは好きですけど、初心者には勧めにくいかなと思います。
まとめ
運用コストが低い点は、嬉しい点ですね。けれど、レバレッジをかけた運用なので、その分変動幅は大きくなることを覚悟しておきたいところです。
また、運用会社が言っているように、「増やすための分散」というコンセプトなので、リスクは高くなることは、覚悟しておきたいです。運用会社さんも、目論見書でリスク高いよと言っているぐらいなので。
最後までお読みいただきありがとうございました。
投資は自己責任でお願いします。
ご自身のリスク許容度とよく相談を